Snow Leopardならクリックだけで美麗R Commander [Mac]
最近の環境ではどう設定するのかまとめてみてもいいかもしれない。
と、おとといの記事で かいてしまったので、やってみました。
そもそもは、「見目麗しい Mac OSX 版Rコマンダーを目指して」にあるように三中さんが奮闘しておられたのですが、「とにかく R64 を使えばシアワセになれる」ということが判明したということで、その追試のようなものかもしれません。
材料
- MacBook Pro 2.4GHz (Early 2008)
- Mac OS X 10.6 Snow Leopard
- Mac OS X v10.6.6 統合アップデート
- R 2.12.1 Mac OS X版 (R.app GUI 1.35)
- tcltk-8.5.5-x11.dmg
- IPAフォント(IPAexフォントではない方)
やってみた手順
- MacBook ProにMac OS X 10.6 Snow Leopardをクリーンインストール。このときデフォルトでX11もインストールされるので、これはそのままにしておく。
- 10.6.6統合アップデートをインストール。
- ソフトウェア・アップデートをかけて、さらにアップデートをインストール。
- R 2.12.1をインストール。デフォルトでは、32ビットのR.appと64のR64.appの両方がインストールされる。
- tcltk-8.5.5-x11をインストール。
- R64.appを起動する。パッケージインストーラからRcmdrをインストール。「パッケージの依存関係を解決」にチェックをいれておく。
- パッケージのインストール終了後、Rコマンダーを起動(library(Rcmdr))すると、下のような画面となった。
フォントにジャギーはないが、ちいさい「ァ」などが微妙に上にずれていたりする。中国語あたりのフォントが使われているのかもしれない。 - ここで、R64.appおよびX11.appを終了して、32ビットのR.appを起動。同様にRコマンダーを起動すると、以下のような画面になった。
ジャギーがでている。 - ここで、R.appおよびX11.appを終了して、IPAフォントをインストールした。ダウンロードされたファイルを展開すると、ipag.ttfほかあわせて4書体と説明のファイルが得られる。拡張子がttfのファイルをダブルクリックすると、以下のようなウィンドウがあらわれるので、「フォントをインストール」をクリック。
のこりのフォントも同様にインストールする。
こうしておいて ふたたびR64.appからRコマンダーを起動すると、以下のようになる。IPAフォントがつかわれているようだ。
ちょっとした考察
- Snow Leopardでは~/Library/FontsにインストールしたフォントもX11環境から つかえるようになっているようだ。
ということで、昔とはちがって、X11環境のフォントの設定をする必要はなくなったみたい。 - あとは、フォントのレンダリングだが、64ビット化のどこかで改良がはいったのかもしれない。R GUIでなのか、Tcl/Tkでなのか、X11でなのか、そのあたりはよくわからないが。
結論
- Snow LeopardでR64.app(とIPAフォント)なら、Mac OS Xでも美麗なRコマンダーを使える。
残された問題点
- Mac OS X 10.5 Leopardではどうなのか? [追記: コメントにてよせられた情報によれば、LeopardでもR64.appならOKとのこと。]
- 32ビット版R.appではどうしたらよいのか? もっとも今現在わざわざ32ビット版をつかわないといけないという場面はあまりないかもしれない。
- ヒラギノとかOTFをつかいたいときは?
タグ:R
2011-02-06 14:15
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コメント(2)
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10.5.8でも(1)R64の使用のみ(2)IPAフォントのインストール後のR64使用のいずれでもフォントの描画は改善されました。
by NO NAME (2011-02-07 12:30)
情報ありがとうございます。LeopardでもR64なら大丈夫のようですね。
by hiroki (2011-02-07 21:52)